香りは、光のようにそっと降りそそぐ。

京都・STARDUSTにて開催中の、東穂高さんの個展。
その作品たちが纏う美しい光に呼応するように、香那さんとともに香りを紡がせていただきました。

一筋の光に導かれ、植物たちの声に耳を澄ませるような、静かで豊かな旅の時間。
大切に名付けられた香りたちが、作品のそばにそっと寄り添いますように。

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Artemisia（アルテミシア）
 

自然と野生を守りしもの。
ギリシャ神話の月の女神アルテミスに由来するこの名は、蓬（よもぎ）の英名でもあります。

スパイスとローズが重なる奥深くあたたかな香りは、
やがて大地に根ざした樹々の気配へとつながり、
心と身体に、静かな活力と調和をもたらします。
 

主な香料
シナモンリーフ、フランキンセンス、サンダルウッド、ラブダナム、ミルラ、ローズAbs. ほか
 

Sainte-Baume（サントボーム）
 

南仏の聖なる山・サントボーム。
天空の礼拝堂へ続く山道には、風に揺れる野生のラベンダーが静かに香ります。

やわらかなラベンダーを中心に、苔や木々の香りが寄り添い、
深い安らぎと静かな癒しをそっと届けてくれます。
 

主な香料
ラベンダー、ゼラニウム、ローズAbs.、オークモス、トンカビーンズ ほか
 

Elbereth（エルベレス）
 

星を燃やし、夜空に瞬く者。
J.R.R. トールキンの物語に登場する、星の女神の名にちなんで。

芳醇なローズとローズゼラニウムの甘美な香りに、
静かな森のようなウッディと苔が神秘の気配を添え、
愛とよろこびが、そっと心を満たしてゆきます。
 

主な香料
ローズAbs.、ローズゼラニウム、オークモス、サンダルウッド、ペルーバルサム、クローブ ほか
 

ひとつひとつの香りが放つ小さな光の粒が、
心の奥深くにあるものを、そっと照らしてくれますように。